岩手でラモス節がさく裂だ! 総額2億円がかかった花巻東のグラウンド完成竣工(しゅんこう)式が13日、岩手・花巻市内の同校で行われた。サッカー元日本代表のラモス瑠偉氏(64)が、特別ゲストで来校。「自分の兄弟」と称する同校サッカー部テクニカルアドバイザーの柱谷哲二氏(57)、J3いわてグルージャ盛岡の菊池利三GM(48)の「ヴェルディOBトリオ」で、トークショーを展開した。また、オープニングゲームでは、花巻東が岩手ユースに2-1で逆転勝ちした。

硬軟織り交ぜた絶妙なトークで心をわしづかみにした。司会者から生徒へのメッセージを求められると、ラモス氏は「自分に正直に生きてほしいし、1日を大事にしてほしい」とエール。「どんな壁があっても乗り越えられるし、どんなに暗いトンネルでも最後に光がある」。さらには「本当に親を大事に。親孝行してね」と重ねて呼びかけた。

質問コーナーもあった。「今まで対戦した中で一番いい選手は?」の問いには「俺しかいないじゃん」と答え、柱谷氏、木村和司氏(63)、横浜FC・FW三浦知良(カズ、54)らの名前も挙げつつ「俺の次は小野伸二。覚えとけよ(笑い)」とつけ加えた。「今の日本代表で一番うまい選手は?」と聞かれると「試合を見ているとみんな下手だもん」と辛口評価。「今、欠かせないのは吉田(麻也)で、チケット代を払ってでも見たいのは久保(建英)ぐらいかな」と話した。

レジェンドらしくトークショー前後に多くの生徒からサインを求められ、「まだまだ人気者やな」「忙しい、忙しい」と笑顔で応じた。帰り際にもサインや記念撮影を求める行列ができ、東京行きの新幹線の乗車時刻30分前まで「神対応」。同校から新花巻駅までは車で約20分かかるため、新幹線に飛び乗ったものとみられる。ラモス氏は持ち前の熱さを生徒たちにぶつけ、岩手からさっそうと去った。【山田愛斗】