J1清水エスパルスDF片山瑛一(29)が来季のJ1残留に向けて、勝利だけを見据えた。27日のアウェー浦和レッズ戦に備え、24日は静岡市内で調整した。前節サンフレッチェ広島戦では左サイドバックとしてフル出場。16試合ぶりの無失点に貢献し、チームも5試合ぶりの白星を挙げた。片山は「苦しい時間にもチームが1つにまとまっていた」。平岡宏章監督(52)が求める一体感をピッチで体現し、16位を死守した。

次節の他会場の結果次第では、浦和戦引き分けでも16位以内が確定し、残留決定の可能性がある。それでも、勝利だけを目指す姿勢は変わらない。浦和の今季ホーム最終戦となるため、完全アウェーの状況となるが、片山は「1つになって戦うことが大事」と強調した。今季は残り2試合で、J2自動降格圏の17位徳島ヴォルティスとの勝ち点差は「3」。浦和に勝てば、残留へ大きく前進する。片山は「心も体もいい準備をしたい」と力を込めた。【神谷亮磨】