今季限りで現役引退する浦和レッズの元日本代表MF阿部勇樹(40)が、ホーム最終戦後に、引退セレモニーに登場した。

阿部は「西川周作、宇賀神友弥、槙野智章、興梠慎三、関根貴大。シーズン途中に移籍してしまいましたが、武藤雄樹、柏木陽介、あなたたちがいなかったらここまで出来なかったです。ともに戦ってくれてありがとう」と感謝の言葉を口にした。「長きにわたって応援してくださったファン、サポーターのみなさんもありがとうございました。サポートしてくれた家族に対しても、いろんなところで応援してくれた両親にも感謝しています。サッカーばかりやって、家のことはサボっていたと思います。妻、子どもたちに感謝します」と続けた。

あいさつの後に、長男、次男が登場。長男は「お父さんへ。普段なかなか感謝の言葉を伝えることが出来ないので、この場を借りて、伝えたいと思い、手紙を書いていきました。本当にお疲れさまでした。長い間、サッカーをするお父さんを見ることができて、本当に幸せでした。僕が小さい頃、なるべく子どもが記憶に残るまではサッカーを続けていたいと言っていたことをお母さんから聞きました。僕も弟も大きくなり、自然とサッカーをしています。楽しさ、苦しさも味わい、お父さんのすごさを改めて感じています。とてもストイックで、毎日をサッカーのために生きていました。今年はけがで苦しんでいたそうです。けがを理由に引退したくはないと言っていました。お父さんはボロボロになっていましたが、またみんなと全力でサッカーをしたいと言っていました。まだまだお父さんのプレーを見たいと心からそう思います。僕はお父さんみたいなすごい選手になれるかわかりませんが、なるべく近づけるように頑張りたい。時に厳しく、時に優しく、家では素直で聞けない時もありますが、感謝しています。またすごい指導者になってください」と感謝の言葉を口にし、次男は「お父さんのサッカー格好良かったです。お疲れさま」と笑顔で送り出した。

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