北海道コンサドーレ札幌を契約満了により退団した元イングランド代表FWジェイ(39)が28日、帰国するため北海道をたった。早朝7時台にもかかわらず、新千歳空港にはサポーター約100人が駆けつけて見送った。

自ら別れの場をつくった。27日に自身のTwitterで「明日帰る前に空港で最後にgood byeしたいと思います」と、搭乗予定便を書き込み、見送りを呼びかけた。ラストゲームとなった27日ホーム柏レイソル戦(札幌ドーム)では試合後のセレモニーであいさつしたが、最後に直接触れ合う機会を設けようとした。昨季から新型コロナウイルスの影響で練習見学が中止されており、ファンサービスができなくなったことが心残りだったからだ。

キャリア最長5シーズンを過ごしたクラブへの愛着がある。サポーターについても「いつも熱い応援をしてくれる。世界一のサポーターだ」と話し、感謝の思いが強い。時間ギリギリまで1人1人にサインや写真撮影に応じていた。サポーターも用意していたプレゼントを渡す女性の姿、感謝のメッセージを練習した英語で伝えようとする男性の姿などがあった。

最後に「Oh Jay Bothroyd」とチャントが合唱された。札幌のJ1定着に貢献した男は惜しむように保安検査場へ向かっていった。