静岡学園は2-1でJFAアカデミー福島との首位決戦を制し、3年ぶりのリーグ優勝を飾った。前半にMF小泉龍之介(3年)がヘディングで先制すると、来季のJ1清水エスパルス入りが内定しているMF川谷凪(なぎ、3年)が追加点。リードを守ったチームは県新人戦と県総体、県選手権に続く今季4冠目を手にした。1、2位の両チームがプレミアリーグ参入戦(広島、10日開幕)に出場する。最下位の四日市中央工(三重)は、来季の県リーグ降格が決まった。

静岡学園が頂上決戦を制した。前半7分、右CKから小泉が頭で先制点を挙げた。幸先よくリードを奪うと、同27分に追加点。来季、磐田入りするMF古川陽介(3年)の左クロスを川谷が右足で押し込んだ。「ボールがよかったので、仕留めるだけだった」。Jクラブ内定者2人のホットラインで崩し、リードを広げた。後半は最少失点で、今季唯一敗れた相手に雪辱を果たした。

川口修監督(48)も「借りを返して勝てたことは次につながる」と選手をたたえた。攻撃陣は、リーグ最多の55得点を重ねた。1試合平均3得点以上の攻撃力を見せつけて、頂点に立った。リーグ優勝は新チーム始動時に掲げた目標の1つ。今季4冠目となるタイトル獲得に、GK生嶋健太郎主将(3年)は「リーグ戦の優勝は、年間を通して一番強かったということだと思う」と胸を張った。

それでも、満足はしていない。今冬の2年ぶり全国高校選手権優勝とともに、大きな目標の1つが、来季のU-18プレミアリーグ昇格。既に気持ちは切り替わっている。川谷は「まだ成し遂げていない。参入戦で勝つこともタイトルの1つだと思う。気を抜かずにやっていく」と口元を引き締めた。【神谷亮磨】