第101回天皇杯は19日に東京・国立競技場で決勝が行われ、歴代最多タイ8度目の優勝が懸かる浦和レッズと、初制覇を狙う大分トリニータが対戦する。キックオフは午後2時。恒例の元日決戦ではなく、3大会ぶりの年内開催となる。

来季J2に降格することが決まっている大分は、九州のJリーグクラブとしては初めて決勝に進出。J2に降格するチームが決勝に進んだのは、2001年度のセレッソ大阪、2007年度のサンフレッチェ広島、2012年度のガンバ大阪に次いで9大会ぶり4例目。過去の3チームはいずれも準優勝に終わっており、今季の大分が優勝すれば初のケースとなる。

〈J2降格決定チームの天皇杯決勝進出〉

01年度 C大阪 ●2-3清水戦 

07年度 広 島 ●0-2鹿島戦

12年度 G大阪 ●0-1柏戦

21年度 大 分 ? 浦和戦

1994年度には当時JFLだったC大阪が決勝に駒を進めたが、ベルマーレ平塚(現湘南ベルマーレ)に敗れて準優勝に終わっている。J2チームの天皇杯優勝は2011年度のFC東京が記録。東京はその年のJ2で優勝し、2012年にJ1へ昇格することが決まっていた。チームの消滅が決まっていた横浜フリューゲルスは1998年度大会を制している。

なお、天皇杯優勝チームは来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を得るが、J2在籍チームがACLを戦った例は2006年の東京ヴェルディの例がある。当時は前々年度の天皇杯王者が出場する方式。東京VはJ1だった2004年度に天皇杯を制したが、2005年にJ1リーグ戦17位でJ2降格。2006年にJ2チームとしてACLに出場し、1次リーグ敗退に終わった。