初めて高校選手権を生で見たのは首都圏に移った第55回大会(1976年度)だった。以来半世紀近く見てきているが、青森山田ほど決勝で相手を圧倒したチームは記憶にない。

決勝の大差勝ちはあったけれど、被シュート0は驚異的。ただ、終了間際の時間稼ぎはいかがなものかと思うが。

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正月にサッカー好きが集まると「過去最強は」の話題がでる。個人的には77年度の帝京。高3で日本代表デビューしたFW高橋貞洋らが予選から全試合無失点で優勝、決勝も5-0で四日市中央工を圧倒した。DF金子久の豪快ヘッドは、今も脳裏に焼き付いている。

「三羽烏」の清水東、名波浩の清水市商、北嶋秀朗の市立船橋、大久保嘉人の国見など強いチームはたくさんあった。ただ、印象に残るのはチームより選手。今大会なら青森山田の松木や静岡学園の古川…。飛び出したスター選手を追いかけるのも、高校サッカーの楽しみだ。【荻島弘一】(終わり)

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