川崎フロンターレが、FC東京へ“水攻め”を仕掛ける。22年シーズンのJ1は、「多摩川クラシコ」で幕を開ける。伝統ある一戦が、他の8カードの先陣を切る。リーグ2連覇中の川崎Fは、チームカラーでスタジアムを彩り、選手を後押しする。

「Paint It Blue」。クラブでは、スタジアム、川崎の街をフロンターレブルーに染める取り組みを行っている。今季はスタジアムでフラッグ、タオルマフラーを振る行為が可能。さまざまな思いを乗せた旗、タオルに加え、光でも鮮やかなフロンターレブルーをつくる。先着1万5000人へ、開幕戦限定デザインの「サイリウムライト」を配布。選手入場の際に、メインスタンド側の照明を一時暗転させる「Paint It Blue!! Night」の演出を予定している。

ハーフタイムだって、青々と、スタジアムを盛り上げる。4人組の男性歌謡グループ「純烈」が、始球式だけではなく、ハーフタイムショーにも登場。「純烈」のコンサートではなじみのペンライトも駆使し、「Paint It Blue」。開幕戦にふさわしいビッグゲームを彩る。

39回目となった「多摩川クラシコ」。カップ戦、天皇杯を除くリーグ戦での対戦を意味する同クラシコは、J2元年の99年からスタート。ここまで川崎Fが19勝、東京が10勝、引き分けは9。川崎Fが、大きく勝ち越している。今季の新体制発表会は、ともに同じ1月15日に開催。何の因縁か、開幕戦でも相まみえることになった両クラブ。川崎Fが、対岸の東京をチームカラーでおぼれさせ、のみ込む。