ガンバ大阪が、欲しかった新体制での初勝利を手にした。

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アウェーで浦和と第2節を戦い1-0で粘り勝ち。相手に押された前半を無失点でしのぎ、後半にMF福田湧矢(22)が決勝ゴールを決めた。今季から就任した片野坂知宏監督(50)にとっても記念の白星。熱い指揮官のもと「常勝ガンバ」を取り戻す。

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片野坂監督は最後の最後まで大声で鼓舞し続けた。初勝利のホイッスルが鳴ると、指揮官を中心に何重にも喜びの輪が出来ていた。

「終わった瞬間は、なんとか逃げ切って良かったなという思いと、ロスタイム結構長いなと(笑い)」

猛攻を耐えた先に、チャンスが待っていた。浦和が退場者を出した直後の後半38分。MF福田が放ったミドルシュートは相手DFに当たって軌道が変わり、ゴールネットを揺らした。「山見のコントロールミスがうまく自分のところにこぼれてきて、蹴ったら入っちゃいました」。19日開幕節、23日ルヴァン杯1次リーグと、敗れた2試合はともに前半に失点。粘る姿に運も味方した。

「強いガンバを取り戻す」。常勝軍団復活の使命とともに、片野坂監督は7年ぶりに戻ってきた。古巣を思う熱量はすでに選手たちにも伝わっている。決勝ゴールを決めた福田は、チームの思いを代弁した。「本当に熱い監督ですし、ガンバを変えたいというのも、チームを勝たせたいというのも本当に伝わってくる。本当にいい監督。みんなそういう気持ちだと思います」。熱い指揮官の下、皆が同じ志を抱く。

常勝へ、まずは第1歩。片野坂監督は地道に歩んでいくつもりだ。「アウェーで浦和さん相手に勝利というのはなかなか簡単ではない。なんとかご褒美をいただいて、勝ち点3につながった」。白星を積み重ねた先に、かつての輝きが見えてくる。【磯綾乃】

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