J1清水エスパルスMF岸本武流(たける、24)が古巣撃破を誓った。2日のルヴァン杯徳島ヴォルティス戦(アイスタ、午後7時)に向けて、1日は静岡市内で最終調整した。昨季まで徳島に在籍していた岸本は、右サイドバックでの先発が濃厚。自身にとって特別な一戦は「負けたくない気持ちが強い」と強調した。

岸本は2019年から3シーズン、徳島でプレー。「自分を成長させてくれた場所」と、感謝の思いも強い。在籍した計3年間でリーグ戦は111試合に出場。2020年はJ2から21年J1昇格も成し遂げ、主力選手として経験を積んだ。自己中心的だった性格を変えるきっかけにもなったクラブだという。「仲間意識やサッカーに向き合う姿勢を学んだ。恩返しという形でいい試合にしたい」と望んだ。

古巣攻略のイメージはできている。徳島は、最終ラインからボールをつなぐスタイルが特徴の1つ。前線からのプレスをポイントに挙げ、「いい位置でボールを取れればチャンス。ショートカウンターを決めたい」と話した。

今季はコンサドーレ札幌とのリーグ開幕戦で途中出場。先月23日の名古屋グランパスとのルヴァン杯は、フル出場した。だが、同26日の磐田との「静岡ダービー」では出番がなく、「次は絶対に結果を出したい」と鼻息は荒い。古巣戦でアピールし、先発奪取につなげる。【神谷亮磨】