J2ベガルタ仙台は4日、仙台市内で約1時間の調整を行い、6日の今季2度目となるホーム戦(対群馬)に向け、準備を整えた。原崎政人監督(47)は「(前節で)一つ勝てたことで落ち着いてできるのかなと思います。選手たちは良い準備をしてくれている」と目を細めた。

この日は、入念に攻撃のバリエーションを確認した。ボランチで攻守の役割を担うDF吉野恭平(27)は、強烈なシュートを何本も放つなど、調子は右肩上がりだ。「チームも良い状態できていると思う」。前節2月27日のアウェー水戸戦で今季初勝利。吉野は同点で迎えた後半29分に、一時逆転となるゴールを決めるなど、チームに大きく貢献した。「勝ち点3がほしい状況だった。(ゴールは)たまたま。チームが勝てたことが一番だった」と振り返った。

現状に満足しない。J2に降格した昨季はセンターバック(CB)での起用がほとんども、今季ここまで2試合はともにボランチで先発出場している。「守備だけではだめ。攻撃の部分でもっと関わって、主導権を握れるような意識でやっていく」とシーズンを通じてさらなる高みを目指す。

今季2度目となるホームに迎え撃つ群馬は、開幕戦から2試合連続無失点と鉄壁の守備を誇る。吉野は「簡単にゴールは割れない状況が続くと思いますけど、何度もゴールに向かっていって得点できるチャンスをつくっていきたい」と力を込めた。今季ホーム戦初勝利をつかみ、サポーターと勝利の美酒を味わう。【佐藤究】