柏レイソルがアビスパ福岡を1-0で下し、今季3勝目を挙げ3位に浮上した。

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前半29分、右サイドを突破したMFマテウス・サヴィオ(24)がFW細谷真大(20)とのワンツーパスでペナルティーエリア内へ切れ込み、右足でニアの上に突き刺した。後半は、福岡の猛攻にさらされたが、3バックのDF高橋祐治、古賀太陽(23)、大南拓磨(24)の奮闘とGKキム・スンギュの好セーブで耐え抜き、ホームで勝ち点3を手にした。

ネルシーニョ監督は「特に終盤は相手に支配される時間が続いたが、それでも、特にうちの最終ラインが役割を見事に遂行してくれて素晴らしい働きをしてくれた。特に守備の部分の活躍は今日の結果に直結するものがあった」と守備陣をたたえた。

昨季は猛攻に耐えきれず失点を喫し、勝ち点を落とした試合が多かった。チームも残留争いに巻き込まれ苦しいシーズンを経験した。今季はベテランFWクリスティアーノらが移籍し、顔ぶれも大きく変化した。開幕前の前評判は決して高くなかったが、開幕から4戦で3勝1敗。特に、最終ラインは「つなぐときはつなぐ、蹴るときは蹴る」と各選手がシンプルに、判断良くプレーし、劣勢な時間帯が続いても「最後だけはやらせない」と、はね返し続ける。この粘りが出てきたのが大きな成長に感じる。

3バックの中央を担った高橋は、終盤に耐えた時間を「飛んできたら絶対にはね返す気持ちと、やられないというところと。チャンスあればラインを少しでも上げてやろうという声かけをしていた。最後、苦しかったけど、できてよかったと思う」と振り返った。

途中出場のDF川口、戸嶋も持ち味のハードワークでチームを助け、攻撃にもアクセントを付けた。高橋は「練習から、各選手が与えられた仕事を100%で取り組んでいる。途中出場の選手が、先発メンバーと変わらないいいパフォーマンスをしていた。そこがチームを向上させている。チームがいい流れできている中での勝利だったので、今日はすごくポジティブな試合になった」と胸を張る。柏レイソルにはまだまだ、伸びしろがある。【岩田千代巳】

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