日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(64)が28日、オンライン取材に応じ、パワハラで1年間のS級コーチライセンス停止の処分になっている永井秀樹氏がヴィッセル神戸のスポーツダイレクター(SD)に就任したことに理解を示した。

永井SDはJ2東京ヴェルディ監督時代のパワハラ行為が認定され、3月10日にS級コーチライセンスの1年間の停止処分を受けていた。その直後の神戸のSD就任だった。田嶋会長は「罰則を与えて職を奪う目的はない。京都の曹監督も1年間のライセンスを停止したが、資格がなくてもできることはやっていい。代わりに更生プログラムを受けることが条件。一定の処分や社会的制裁も受けている。今、やれることをしながら、重大なことをした認識で、しっかりサッカーの中で更生していくことが第一」と話した。永井氏とは直接話していないが、更生プログラムをしっかりやっているとの報告を受けていることを明かし「1年間、何もしてはいけないということではない。そこはご理解していただきたい」と話した。