磐田は2-2で広島と引き分けた。1点を追う後半44分にFWファビアン・ゴンザレス(29)が同点弾。途中出場した助っ人のJ1初ゴールで、辛くも勝ち点1を積み上げた。

敗戦ムードも漂った終盤に意地を見せた。逆転を許して迎えた後半44分、右クロスからのこぼれ球をゴンザレスが右足で押し込んだ。「うまくつめることができた」。1点追う状況から、ロングボールで相手を押し込むパワープレーに変更。シンプルな戦術が功を奏した。

ただ、理想とするボールを保持しながら攻め込むスタイルは、体現できなかった。チームは最近6戦勝ちなし(4分け2敗)。勝ち点3がほしい状況で、試行錯誤が続いている。伊藤彰監督(49)も「つなぐのか、勢いをもって押し込むのか、もう1度選手と話しながらやっていきたい」と強調。相手の特徴や試合状況に応じた戦い方の見直しも視野に入れた。

次戦は名古屋が相手。この日、J1最多650試合出場を達成したMF遠藤保仁(42)は「勝ち点1を拾っていくことも大事。じれずにやっていきたい」と気持ちを切り替えた。【神谷亮磨】

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