今季未勝利のヴィッセル神戸は、11戦目も初勝利はお預けとなった。4連敗を喫し、4分け7敗で最下位を脱出できなかった。

4月上旬に就任したミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(64)は、この試合がJ1では2試合目。「試合の入り方が良くなかった。簡単な形でボールを失ってしまった」と振り返った。

前半34分にDF菊池流帆(25)が得点機阻止の反則で一発退場。10人でのプレーを余儀なくされた。

その中でも、体調不良で離脱していたMFアンドレス・イニエスタ(37)を後半9分、約1カ月ぶりに出場させた。FW武藤嘉紀(29)へのスルーパスで決定機も演出。それでもゴールは遠かった。

スペイン人指揮官は「イニエスタを投入してから、安定感が出てチャンスも作れた」と評価。最下位から脱出できず苦しい状況だが、「どんな試合でも得るものはある。今日も有益な情報はたくさんあった。(今後の)成長の糧としたい」と前向きな言葉を述べた。【竹本穂乃加】