J2ベガルタ仙台は4位ファジアーノ岡山との「上位対決」を0-0のスコアレスドロー。今季初の4連勝を逃すとともにホーム連勝は「4」でストップした。前半30分、DF内田裕斗(27)がゴール前へ左クロス。FW富樫敬真(28)が頭で合わせるもGK正面。シュート数は相手を上回る14本を放ったが、1点が遠かった。次節は29日、再びホームで栃木SCを迎え撃つ。

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ユアスタのカクテル光線に照らされたベガルタの選手たちは悔しげな表情で、ピッチを後にした。岡山との「上位対決」をスコアレスドロー。前半から好機を演出するも、最後までゴールをこじ開けることはできなかった。今季初の4連勝を逃し、ホーム連勝も「4」でストップ。原崎政人監督(47)は「足を運んでくださったサポーターの方々に勝ち点3を届けられず、非常に悔しく残念に思います」と肩を落とした。

1点が遠かった。0-0の同点で迎えた前半30分。内田がゴール前へ左クロスを供給。このボールに富樫が頭で反応するも相手GKに阻まれた。後半8分には2試合連続ゴール中のMFフォギーニョ(29)が、左ペナルティーエリア後方で右足を振り抜いたシュートは、惜しくもゴール右へと外れた。同25分にはMF名倉巧(23)が右足ボレーを放つも、ゴールバーのわずか上。90分間、果敢に1点を奪いにいく姿勢を貫いたが、ここぞの決定打を欠いた。指揮官は「クロスに対しての入り方であったり、細かい部分での最後の質に課題が出た。しっかりトレーニングで改善していきたい」と前を向いた。

勝ち点「3」はつかめなかったが、勝ち点「1」は手中に収めた。GK小畑裕馬(20)がゴールを死守。DF陣も懸命に体を張り、3試合ぶりとなる無失点と奮闘した。

単独首位は守った。今季はここまで18試合を戦い、11勝4敗3分けで勝ち点36とし、2位新潟とは勝ち点差「1」。次節は29日、ホームで栃木と対戦する。首位の座は譲らない。気持ちを切り替えて、勝ち点「3」を積み重ねていく。【佐藤究】