首位を走るJ2ベガルタ仙台は27日、仙台市内で30分の練習を行い、明日29日ホーム栃木SC戦に向け、準備を整えた。原崎政人監督(47)は「(栃木は)守備が堅く、プレッシャーもカウンターも持っている。サポーターにホームで勝ち点3を届けられるように、最善の準備をしていきたい」と気持ちを引き締めた。

4月の月間MVP気田亮真(24)が、J1昇格へチームをさらに加速させる。「多くの試合時間に出ているので、結果はもちろん出さないといけない。満足はないですし、もっと圧倒的なものを残したい」。4月は5試合で3試合連続を含む3得点1アシストでMVPを初受賞。首位を猛追する立役者となった。今月に入っても左サイドハーフを主戦場とし、突破力を武器に攻撃の潤滑油として存在感は際立っている。「今は目の前のプレーに集中できている」と自信をのぞかせた。

前節25日岡山戦は今季初の4連勝、ホーム5連勝がかかっていたが、0-0のドローに終わった。この日は激しい雨が打ちつけるピッチでパス練習と軽めのメニューで調整した。気田は「前節(岡山戦)の悔しさをぶつけていく。クオリティーはもちろんですけど、仕掛けていく量を増やしてチャンスをつくっていきたい」とアグレッシブさを求めた。

2位新潟、3位横浜FCとは勝ち点差「1」と、上位3チームが拮抗(きっこう)している。目の前の1戦1戦に集中し、J2優勝とともに来季J1復帰をたぐり寄せる。【佐藤究】