サッカー部の30代男性コーチが3年生部員に暴行して書類送検された問題で、当該コーチが懲戒免職処分と退職、段原一詞監督(49)が退職となった熊本県八代市の私立秀岳館高が3日、高校総体(インターハイ)熊本県予選の初戦に臨んだ。八代清流を7-0で下した。

午後1時から秀岳館高グラウンドで行われた3回戦からの登場だった。高体連の運営担当者による「(選手取材などで)混乱が想定される」との理由から、報道陣完全非公開の厳戒態勢の中で行われた。

4月20日の暴力問題発覚後も、同校の白井教頭は「生徒に非はないと思っている」とし、出場の意向を示していた。

サッカー部においては、ここまで当該コーチ、自宅謹慎の段原監督を除く13人のスタッフで部員200人超の大所帯を指導。選手のメンタル面の不安をかかえながら、練習は続けられてきた。

だが、県リーグ戦は、騒動や、サッカー部の新型コロナウイルス感染症クラスター発生の影響で、5月下旬まで5週連続で行われずめどは立っていなかった。

貴重な実戦機会が失われた中で、この日は約1カ月半ぶりの公式戦だった。