北海道コンサドーレ札幌MF小野伸二(42)が7日、札幌市内で8日天皇杯2回戦桐蔭横浜戦(札幌厚別)に向けた前日練習に参加した。

前日6日、東京・国立競技場での日本代表の国際親善試合ブラジル戦(0●1)を現地で観戦した。「結果だけでは測れない違いはあったんじゃないか。もちろんいい部分も感じたと思うけど、相手はトップリーグで競争に打ち勝って戦い続けている選手たち。今の海外に行っている日本人選手とは違う環境。一緒になると(その違いが)多く出るのはしょうがない部分はある」と、日本とブラジルの実力差を感じた様子だった。

座席は元日本代表MF中田英寿氏(45)の隣だった。「ヒデさんの了承を得ないと」と、会話の内容については明かさなかったが、試合中もサッカーの話を中心に言葉を交わして観戦したという。2ショットはスタジアムの大型ビジョンやテレビの中継で映し出され、SNSでは話題となった。

驚くべきは小野のタフさ。6日は午前10時から12時ごろまで札幌市内での練習に参加し、その後移動して都内で午後7時20分開始の試合に駆けつけた。この日も午前10時開始の練習に参加するために、午前6時台発の飛行機に乗って都内から札幌へ移動した。「慣れているので。札幌-東京は僕の中で近いので苦ではない」とさらり。海外生活や遠征の経験が豊富なため、平然としていた。

練習では戦術やセットプレーを確認。桐蔭横浜戦に先発すれば、今季公式戦初スタメンとなる。昨年6月9日の同大会2回戦ソニー仙台戦(5○3)ではFKでゴールを決め、天皇杯最年長得点記録を更新した。「ゴールを狙っていけたら」と、自身の記録を42歳254日へ、塗り替える準備をしていた。