鹿島アントラーズが京都サンガF.C.に1-0で競り勝ち、4試合ぶりの白星を挙げた。12日に日本代表を左足痛で離脱していたFW上田綺世(23)が先発フル出場。献身的な動きでチームの勝利に貢献した。チームはセットプレーからの1点を守り、4月29日のC大阪戦以来、7試合ぶりに無失点で勝利した。

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上田が代表活動を経て鹿島のピッチに戻ってきた。FW鈴木が累積警告で出場停止のため、MF和泉との2トップでフル出場。現在10得点で、得点王を争う相手FWウタカとの“直接対決”となったが、両者とも再三のシュートチャンスも仕留めきれなかった。

6月の日本代表活動の4試合は、10日のキリン杯ガーナ戦で先発し、80分間プレー。FW大迫が不在の中、ポストプレーやスペースをつくる動きなどでチームに貢献した。しかし、ゴールの結果は残せなかった。

W杯カタール大会のメンバー入りを争うFW陣では、浅野と古橋が2試合で先発。前田は3試合で途中出場し1得点を決めた。上田はガーナ戦の試合中、相手に左足を踏まれ、11日から練習を回避。12日に代表活動から離脱し、6月の活動は1試合のみの出場にとどまった。

鹿島に戻ると15日に練習グラウンドに姿を見せ、16日にはフルメニューを消化。バイラー監督も「いいコンディションにいる」と先発起用に踏み切った。上田も得意の動きだしから好機をつくり、前半43分にはMFピトゥカの浮き球パスに抜け出し右足シュート。相手GK上福元との1対1だったが、相手の顔面ブロックに阻まれた。常に「FWの価値は得点」と口にする。この日は無得点も、貪欲な気持ちは持ち続ける。カタールへの生き残りへ、勝負を続けていく。

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