鹿島アントラーズは1日、FW上田綺世(23)がベルギー1部のセルクル・ブルージュへ完全移籍することで、クラブ間の基本合意に達したことを発表した。2日に日本を出発し欧州に向かい、メディカルチェックを経て正式契約が結ばれる。

上田は法大在学中から海外でのプレーを意識していた。今季、クラブはリーグ2位と好調だが、セルクル・ブルージュからの正式オファーを受け、海外へ渡ることを決断。クラブも、上田の意向を尊重し送り出すことになった。

移籍金は120万~150万ユーロ(約1億7000万円~2億1500万円)になる見込み。クラブは2日の柏レイソル戦から、上田不在で戦うことになる。

上田は19年7月、法大サッカー部を退部し鹿島に加入。J1通算86試合38得点で、今季はここまで得点ランク1位の10得点を挙げていた。

上田のコメントは以下の通り。

「世界を見渡した時に決して若いとは言えない自分が、プロサッカー選手として新しい環境に身を置き、成長したいという思いから、この決断をしました。シーズン途中でチームを離れることの意味は、理解しています。決めた以上、結果で示していくしかないことも分かっています。ともに戦った選手、スタッフ、ファン・サポーター、パートナー、地域の方々、すべてのアントラーズファミリーに対し、感謝の思いしかありません。勝利のために必要なプレーを追求していくという、自分が考えるフットボールの本質と向き合い、一瞬一瞬を大切にして、この先も戦っていきます。応援、ありがとうございました」