J2ヴァンフォーレ甲府は1日、週刊誌で女性問題が報じられたMF新井涼平(31)がクラブとの契約を解除し、退団すると発表した。

新井は妻子持ちでありながら、別の女性に対して「結婚詐欺」を行ったと週刊誌で報じられていた。女性の訴えで明るみとなった。

甲府は事案発生日から、週刊誌などによる報道内容を含め、弁護士立ち合いのもと新井から細部にわたり事実確認を行った。そして「あくまでもプライベートに関することとはいえ、クラブの秩序風紀を乱し、かつ公序良俗に反する行為に該当するものであると認定」した。

クラブは(1)2022シーズン終了までの活動停止(2)2022シーズン公式戦出場停止(3)2022シーズン終了までの報酬支払停止、の3つの処分を新井に対して科した。

その処分に対し、新井から「現時点で自分自身がクラブに示すことができる償いは、自らクラブを退団することである」との強い要望があり、本人の意思を尊重する形で6月30日付で契約解除で双方で合意した。

新井はクラブを通じて「このたび、私の行動により関係する多くの皆様に多大なるご迷惑をお掛けしてしまい、深く反省しております。誠に申し訳ございませんでした。特に、クラブにご支援を頂いているスポンサー様、関連企業の方々、そして、サポーターやファンの方々に心よりおわび申し上げます。最後になりましたが、今後のヴァンフォーレ甲府の発展とチームの活躍を心よりお祈りしております」とコメントを出した。

新井は小学生時代に埼玉・江南南サッカー少年団で、現日本代表の原口元気とともに注目された選手。大宮アルディージャの下部組織を経てトップに昇格。FC岐阜、ギラヴァンツ北九州などでもプレーした。プロ15年目で、J1で115試合(1得点)、J2では163試合(4得点)に出場している。

また、今回の件でクラブは、佐久間悟代表取締役社長にチーム管理監督不行き届きによる懲戒処分として、減俸5%1カ月の処分を科した。