清水エスパルスが4試合ぶりの白星を挙げた。前半38分、自陣からの速攻で仕留めた。GK権田修一(33)のパンチングからカウンターを発動。2本のパスで敵陣まで運ぶと、MFカルリーニョス・ジュニオ(27)のクロスをMF西沢健太(25)が右足ダイレクトで合わせた。狙い澄ませたミドルシュートはゴール右隅へ。西沢の4試合ぶり今季2点目でリードを奪った。

ハーフタイムにゼ・リカルド監督(51)は「苦しくてもコントロールして、我々のペースに持っていこう」と指示。運動量が落ち始めた後半20分には、MFベンジャミン・コロリ(30)とMFホナウド(25)を投入。選手を入れ替えてチームの活性化を図った。

同27分には右ポスト直撃のシュートを打たれ、あわや失点の場面を招いた。前節まで後半30分以降の失点が「11」。終盤でゴールを許す場面が多かったが、ロスタイムにFWチアゴ・サンタナ(29)が勝負を決定付ける追加点。「鬼門」の時間を守り切り、今季初の完封勝利を飾った。

順位は最下位から磐田を抜き、17位に浮上。J2自動降格圏のままだが、価値ある勝ち点3をつかんだ。