アルビレックス新潟U-18(北信越第2代表)が、24日に開幕する日本クラブサッカーユース選手権(U-18)に出場する。チームをけん引するのは豊富な運動量とミドルレンジからのシュートが持ち味のMF山根成陽(なお、開志学園3年)。今春、サイドハーフからボランチにコンバートされてプレーの幅も広がった。自身3度目の出場となる今大会ではキャプテンマークを巻き、全国の強豪クラブに挑む。

自身3度目のクラブユース選手権は主将という立場で臨む。「会場の雰囲気、地域によって違うサッカーがあるので、のみ込まれないように仲間を鼓舞して支えたい。全員で粘り強く戦いたい」と話す。

試合終盤まで落ちない運動量で広範囲をカバーし、攻撃ではドリブルとパスを絡めて積極的にミドルシュートを狙う。昨年末まではサイドハーフを主戦場としたが、今春、熊谷浩二監督(46)からボランチへのコンバートを提案された。「運動量を攻守両面で生かせと。プロで長く活躍してきた方からの言葉は重い。日々、たくさんのことを学んでいる」と笑顔を見せる。

隣接ピッチで練習しているトップチームは現在、J2リーグで首位を走る。参考にするプレーヤーは周囲との連係から絶好機を作り出すMF星雄次(29)という。「サイドを得意としながらも今は中盤の底で持ち味を発揮している。攻撃に加わるタイミングがすごい」。目標は得点が取れるボランチで、「中央の選手がゴールを取れるチームは強い。バランスを見ながらチャンスに顔を出したい」。上位進出へ、主将の山根が声で、プレーでチームを引っ張る。【小林忠】

◆日本クラブユース選手権 7月24日から8月3日まで群馬県で開催。全国9地区の代表32チームが出場。北信越は出場2枠でツエーゲン金沢U-18とアルビレックス新潟U-18が出場する。A~Hの8グループに分かれてグループステージを戦い、各グループ上位2チームがノックアウトステージに進出する。新潟は京都サンガFC・U-18、大宮アルディージャU-18、レノファ山口FC・U-18とDグループに入る。

◆山根成陽(やまね・なお)2004年(平16)10月4日生まれ、埼玉県出身。8歳上の兄の影響を受け、小4の時、FC蒲生東スポーツ少年団(埼玉)でサッカーを始める。小5から中学卒業までは「GRANDE FC」(埼玉)に所属。開志学園高に進み、新潟U-18では、高1から公式戦に出場。167センチ、64キロ。利き足は右。