セレッソ大阪が後半ロスタイム含む残り7分間で2発を決め、劇的に4強入りした。

0-2で迎えた後半45分。DF山中のクロスをFW加藤陸次樹(むつき)がダイビングヘッドで決めて1点差。同ロスタイムにはGKキム・ジンヒョンやセンターバックも前線に上がって攻めた。

表示の5分を過ぎ、まさにラストプレー。

中原のクロスを西尾が中央へ折り返し、最後はFW山田寛人が頭で押し込んだ。

劇的同点弾で2戦計3-3。

アウェーゴール数差で突破した。

新型コロナ陽性の小菊監督に代わって指揮を執った高橋コーチは「正直、0-2で下を向く選手もいました。もう1回そこで奮い立てて、カッコイイ形ではないけれど、2点とも気持ちで押し込んでくれた」と選手をたたえた。

今季、川崎Fには2勝2分けの不敗。

西沢明訓、大久保嘉人らC大阪に在籍した元日本代表FWが付けた背番号20を受け継いだFW加藤は「今日は20番に恥じないプレーは出来たかなと思います」と胸を張った。

昨季は決勝で名古屋に敗れ準優勝に終わった。準々決勝、準決勝と得点を挙げて準Vに貢献した山田は、この日もチームを救い「昨年の悔しさを晴らすためにも絶対に決勝に進みたい」とキッパリ。

準決勝(第1戦=9月21日、第2戦=同25日)は浦和レッズと対戦する。

リーグ戦3位、天皇杯8強、ルヴァン杯は4強。

3冠も夢ではない。

望みがつながった。