セレッソ大阪のエースが故郷での初ゴールを狙う。

5位C大阪は14日、J1リーグ戦で9位浦和レッズと敵地で戦う。勝てば4位に浮上するC大阪のFW加藤陸次樹(むつき、25)は13日、オンラインで取材に応じて「自分の結果がついてきていないので、点を取れるようにしていきたい」と意気込んだ。

今季からレジェンド大久保嘉人の背番号20を引き継いだ加藤は、ここまで22試合5得点と、数字的には昨季の7得点には届いていない。

一方で敗れたが、7日天皇杯準々決勝サンフレッチェ広島戦では、前線から執念のハイプレスをかけて勝利目前の状況をつくるなど、守備での功績は大きい。

埼玉・熊谷市生まれの加藤にとって、浦和戦の開催される埼玉スタジアムでのプレーは“本拠地”に近い感覚だ。

実家から電車で1時間程度の距離で、加藤は以前から「(広島ユース、中大など学生時代は)両親、祖母には面倒をかけたので、活躍したい」と、特に埼玉スタジアムでの試合には気合が入っていた。

昨年J2ツエーゲン金沢からC大阪に移籍後、埼玉スタジアムでは5度目のプレーになり、過去4試合は得点できていない。昨年の名古屋グランパスとのルヴァン杯決勝、浦和との天皇杯準決勝を含めて、チームの成績とともに、あと1歩及ばない状況が続いている。

前節サガン鳥栖戦で公式戦の連敗を3で止め、加藤は「はっきり言えるのは雰囲気がよくなった。順位とか結果を含めて、やっていることは間違っていないと信じてやっている」。その中で自身も、8月6日ヴィッセル神戸戦以来の今季6点目がほしい。

浦和とは今月21、25日にもルヴァン杯準決勝のホームアンドアウェーで2試合戦う。「相手がうまく、強いのは分かっている。間違いなく、はがされる場面も出てくるので、そこでプレスバックとか、ハードワークをサボらなければ必ずボールを取れると思う。チャンスを決めきって勝てればいい」と必勝を誓った。