セレッソ大阪はルヴァン杯5大会ぶり2度目の優勝を懸け、浦和レッズとの準決勝を21、25日に行う。

リーグ戦4位につけるなど好調だったC大阪は、ここに来て数人の体調不良者とけが人が出ており、17日のジュビロ磐田戦は先発8人を入れ替え、一時は2-0とリードしながら痛恨のドローに。198試合連続で先発を務めてきたGKキム・ジンヒョンも欠場していた。

さらに今回の浦和との2試合には、DF西尾がU-21日本代表、FWタガートがオーストラリア代表のために欠場する。

21日のホームでの第1戦に向け、小菊昭雄監督(47)は20日、オンラインで取材に応じて「残念ながら、けが人、体調不良、いろんなアクシデントがある中、明日からの連戦は真価が問われる。総力戦で全員の力で決勝に進みたい」と、残った選手の奮起を促した。

一方で明るい材料は、U-20アジア杯予選のためにU-19日本代表に選ばれ、ラオスに遠征していた高校生プロの18歳FW北野颯太が、この日帰国。第1戦は無理をさせないとみられるが、25日のアウェーでの第2戦は十分に間に合う。

小菊監督は「代表での試合をチェックしている中、非常に素晴らしいパフォーマンスを発揮している。彼のコンディションを見極めながら決断したい」と、起用には前向きだ。

ラオスでの1次リーグ4試合は、U-19日本代表が4戦全勝で来年の本大会出場権を獲得した。

その中で北野は初戦ラオス戦で1ゴールを記録。18日のイエメンとの最終戦では、途中出場で1-0の勝利に貢献。CKから北野がニアで合わせ、そこから決勝点となるオウンゴールにつながった。

C大阪のFW陣は現在、リーグ戦5得点のタガート抜きでは、同6得点の加藤、同2得点の上門が先発の有力候補とみられる。そこにブルーノ・メンデス、山田が続く。機動力にたけた北野が間に合えば、スーパーサブで期待できる。

本来はU-18(ユース)所属だった北野は、1年前倒しでプロ契約を結んだ。リーグ戦はここまで14試合無得点だが、ルヴァン杯は7試合3得点と、先輩たちに劣らない決定力を示している。