三菱重工浦和レッズレディースが、日テレ・東京ヴェルディベレーザとのPK戦にもつれこむ熱戦を制し、WEリーグカップ初代女王に輝いた。

この日の観客は3546人。流れを呼び込む2点目を決めたFW安藤梢(40)は「これだけ応援してくれている中で、かっこ悪い試合はできないなと思って、一生懸命走りました」と振り返った。

浦和が驚異の追い上げを見せた。前半はベレーザペース。なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)FW植木理子(23)が前半25分、同29分に連続ゴールを決めて一気に2点リード。後半27分にDF村松が3点目のゴールを決めて、試合は決まったかに思えた。

しかし、浦和が9分間で3ゴール。後半30分にFW清家、その1分後にFW安藤、同39分にFW菅沢がPKを決めて、あっという間に追いついた。

フル出場した安藤について、楠瀬監督は「交代もいろいろ考えた。でも、やはりスピードがあるので、あのスピードは置いておきたいと」。指揮官も信頼する速さと強さが、勝利への力になった。

浦和はWEリーグ初シーズンとなった昨季2位。今月22、23日に開幕する2シーズン目に向けて勢いのつくタイトル。チームを支えるベテランの安藤は「40歳と思われないような若いプレー見せていきたい。若い選手もたくさんいるので、チーム一丸となってもっともっと強いチームになっていきたい」と意気込んだ。