首位の横浜Fマリノスはガンバ大阪に0-2で敗れ、19年以来3シーズンぶりのリーグ制覇へ足踏みとなった。

圧倒的に押し込みながら、前半8分にCKから、後半34分にFKからそれぞれ失点。今季はリーグ最少の32失点だが、9月3日の東京戦以降、喫した5失点はすべてセットプレーから奪われている。DF岩田は「やられ続けている。もっと全員が危機感を高めてやらないといけない」と語った。今季はリーグでホーム11勝3分けの無敗だったが、初黒星となった。

2位の川崎Fが勝って勝ち点差は5に縮まったものの、残り3試合で有利な状況は変わらない。12日の磐田戦に勝ち、川崎Fが引き分け以下に終われば優勝が決定する。喜田主将は「(敗戦の要因を)優勝のプレッシャーで片付けるのは乱暴。なぜこうなったかしっかり分析したい」と冷静だった。ボール支配率は69%、シュートは相手の3倍となる24本。掲げる攻撃サッカーを貫き、タイトル獲得まで駆け抜ける。

◆J1優勝争いの行方 J1首位の横浜の優勝決定は12日以降に持ち越し。ただ、その条件は8日の第32節前と変わらず、横浜が12日のホーム磐田戦で○、2位川崎Fが同日のホーム京都戦で△●なら、横浜の3年ぶり5度目の優勝が決まる。ルヴァン杯と天皇杯で決勝に進み、国内3冠の可能性があった3位広島のリーグ優勝はなくなった。