DeNAは26日、この日開催した取締役会で、J3のSC相模原を運営するスポーツクラブ相模原の発行済株式の74・2%を追加取得することを決定したと発表した。これによりDeNAが保有する株式は93.2%となり、スポーツクラブ相模原はDeNAの連結子会社となる予定。株式追加取得はJリーグのチェアマンの承認を経て11月2日に正式決定となる見込みであり、株式取得日は来年2月1日を予定している。

連結子会社化に伴い、DeNAスポーツ事業本部戦略部長兼スポーツクラブ相模原取締役COO兼スポーツダイレクターの西谷義久氏が代表取締役社長に就任予定で、現在の小西展臣氏社長は取締役に就任する。元日本代表でクラブの代表取締役会長を務める望月重良氏は取締役を退任するが、創業者兼フェローとして、経営陣へのアドバイスなど引き続き支援する。また、クラブ名は今後も「SC相模原」を継続して使用する。

SC相模原は08年に名古屋グランパスなどで活躍した望月氏が神奈川県社会人リーグ3部のクラブとして創設し、その年に優勝。毎年、所属カテゴリーでの優勝を続け、13年にはJFLに昇格。創設からわずか6年後となる14年にJ3に昇格した。DeNAは21年4からSC相模原への協賛を開始し、またスポーツクラブ相模原の株式19・0%を取得することにより経営参画した。株式の追加取得に至った経緯については「望月氏と協議を重ね、今後クラブがJ2、J1へと昇格しながら地域貢献を拡大していくためにはDeNAの経営関与をより高めていく必要があるとの考えにともに至りました」とした。