全国高校サッカー選手権県大会決勝が、12日に袋井・エコパスタジアムで行われる。4年ぶりの優勝を狙う浜松開誠館と7年ぶりの頂点を目指す藤枝東の一戦は、FWに注目だ。浜松開誠館・坂上輝(3年)は準決勝で今大会初得点を挙げ、一方の藤枝東・井藤璃人(3年)も直近2試合で3得点を記録。状態が上向きの両ストライカーが、チームを勝利に導くゴールを誓った。【前田和哉】
藤枝東・井藤が主役の座を射止める。準決勝までの3試合で積み上げた3得点は、浜松開誠館MF菅原太一(2年)の4得点に次ぐ2位。7年ぶりの優勝に加え、得点王も視界に捉えている。「ここで負けたら意味がない。優勝も得点王も狙う」。幼少期からFW一筋のストライカーは、貪欲に二兎(にと)を追う。
今季、プリンスリーグ東海でチーム最多8得点。ネットを揺らした5試合は全勝と不敗神話が続いている。当然、重圧ものしかかるが「FWなので、そこは宿命だと思っている。だからこそ、決勝でも点を取って勝たせる」と力を込めた。
1年前の決勝はスタンドに居た。定位置獲得は新チーム発足時と決して早くはなかった。それでも、OBで元プロ選手の河村優コーチ(41)と1年時から続けてきたシュート練習など、地道な努力があって今がある。井藤は「なかなか結果を出すことができなかった。恩返しがしたい」と話す。
今大会は、準々決勝・聖隷クリストファー戦(3○0)での1試合2発を契機に2戦連発中。「吹っ切れた感じはある」と、大一番を前に手応えも十分だ。名前の璃人(りひと)は、ドイツ語で「光」を意味する言葉から名付けられた。全国まであと1勝。その名の通り、光り輝く時が来た。
◆井藤璃人(いふじ・りひと)2004年(平16)5月2日、愛知県名古屋市生まれ。幼稚園時にシルフィードでサッカーを始め、中学まで同チームに所属。家族は両親、妹。172センチ、64キロ。血液型AB。



