Jリーグは14日、今季から新設された「J2リーグ・アウォーズ」を開催し、来季J1に復帰する横浜FCのFW小川航基(25)が最優秀選手賞(MVP)に選ばれた。今季は41試合に出場して26ゴール。得点王とベストイレブンにも輝いた。

オンラインで記者会見に応じた小川は「今季は得点も取れたし、チームとしてもJ1昇格を達成できた。すごくいいシーズンだった。僕自身、1人でどうこうするタイプじゃない。周りの選手に助けられた。みんなに感謝しています」とコメントした。

以下、質疑応答。

 

-チームは2位だったが、J2初代MVP

「優勝はできなかったので、僕ではないかな、という思いはあった」

-26ゴールで得点王

「これぐらいはできるという自信はあった。今まで、それが逆になぜ、できなかったのか、僕自身、疑問なところがあるくらい。これが僕のいま持っている力だと思う」

-来季はJ1

「もっと厳しいシーズンが待っている。今のままではのみ込まれてしまうと思う。来季はキャンプからいいチームづくりをして、J1で戦える、J1に定着できるようなチームにしていきたい」

-これまで東京五輪世代の主力としてやってきたが、メンバー入りできなかった。

「プロに入ってからオリンピックのメンバーに入って、そこからカタールW杯のメンバーに選ばれてというようなストーリーを思い描いていた。それがかなうことができず、試合にも出ることができず、というサッカー人生だった。この賞をいただけたことで、ようやくスタートラインに立てた。次のW杯にしっかり選ばれるように、意識して努力していきたい」

-今季、磐田から移籍

「これまでは正直、苦しい時期が長くて、試合にも出られない。得点も取れない。シュートも打てない。そんな時期が長かった。そんな中でも何ができるかを考えて、こういった賞をいただけることを想定して、自分がやるべきことをやれた。こうした成功体験は僕自身初めて。自信を持ってこれから取り組んでいきたい」

-成長した部分は

「これまではシーズン通して試合に出られていなかった。シーズンを通して試合に出たことで、サッカー面のIQ、考え方、(試合中の)エネルギーの使い方とか、余裕を持ってできたのは大きな成長だった。いろんなところを見られるようになった」