J1アビスパ福岡は22日、福岡市・雁の巣レクリエーションセンターで、福岡ユースを相手に今年初めての練習試合(35分×2)を行い、10-1で快勝した。今季J2東京ヴェルディから完全移籍のFW佐藤凌我(23)が、ハットトリックを決めるなど新戦力が躍動した。

昨季J1ワースト得点に終わった福岡。この日は、新戦力が、開幕スタメンへアピールした。

福岡市出身の佐藤が後半4分、新加入FW鶴野怜樹(21)の左クロスを豪快ボレーで決めてハットトリックを達成。FWで途中出場した前半に1得点、東福岡高時代以来という右サイドハーフでスタメンの後半に2得点して「ゴール前に入る部分にこだわっている。結果が出るように続けてやって行きたい」と声をはずませた。

他にも、福岡大から加入した鶴野は、本職ではない左サイドハーフで先発した後半に1ゴール、1アシスト。横浜FCから完全移籍の16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)日本代表DF亀川諒史(29)も前半2アシストと気を吐いた。

一方で、後半に相手カウンターに、切り替えが遅れて1失点。亀川以外の左SBが機能しない部分もあり、長谷部茂利監督(51)は「一つ足りない。編成上の懸念材料」とし、不安を残した。

ただ、長谷部監督は、新戦力の躍動には「短い時間で合わせ、お互いが知りえていない中のプレーだが、いい場面はあった。もっと良くしないといけない」と手応え。「想定より少しいいコンディションで入ってくれた」という今月7日のチーム始動からゲーム形式の練習など順調にこなしており、24日からの宮崎春季キャンプで、さらなるレベルアップが図られる。