J2モンテディオ山形FWデラトーレ(30)が、クラブ史上初の開幕2連勝に導く。

23日、第2節の千葉戦(25日、フクアリ)に向けてオンラインで取材対応。昨季30試合で9得点を挙げた加入2年目のブラジル人ストライカーは、甲府との開幕戦(18日、JITス)のチーム1号に続く2試合連続ゴールで、勝ち点3をもたらす。

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デラトーレが2戦連発でクラブ史を塗り替える。山形は99年のJリーグ参入以降、開幕2連勝を果たせていない。それでも、今節戦う千葉に対しては直近8試合無敗(5勝3分け)と好相性。甲府戦で今季チームファーストゴールを決めた背番号「9」は、出場74分でシュート5本を放つなど体はキレている。「ものすごくモチベーションが高いし、試合に向けてハードトレーニングを重ねていて、いい状態でいける。チャンスが来ればゴールにつなげることだけを考え、試合に臨みたい」と意気込む。

昨季は入団1年目ながら30試合9得点と活躍した。ただ、開幕後の昨年3月に加入内定したため、「山形名物」の約50日に及ぶ長期キャンプは不参加。「去年は途中で合流し、全く違う文化の中でのプレーも初めてだった。今季はキャンプから合流し、みんなの特長を理解した中でスタートでき、プラスになっている」と話し、充実の時間を過ごす。現在も続くキャンプ期間中の休日は、宿泊先近くのブラジル料理店に通って息抜き。オンオフの切り替えがピッチでのパフォーマンスにもつながっている。

J2優勝、J1昇格を成し遂げるためには、デラトーレの大爆発が欠かせない。「自分自身、数字とかの目標は立てずに『昨日より今日、いいプレーをする』ことを意識している。日々の準備から努力し、試合でチャンスが来ればゴールすることだけを考え、チームに貢献できるように頑張りたい」。得点量産に向けて1日1日、ベストを尽くす。【山田愛斗】