ジュビロ磐田の本拠地ヤマハから、開始早々にため息が漏れた。前半6分。CKを中央で合わされ、いきなりネットを揺らされた。横内昭展監督(55)は、1日のリーグ大分戦(1●2)から先発10人を変更。定位置奪取へアピールに燃える若手メンバーを中心に今季ルヴァン杯初勝利を狙ったが、出ばなをくじかれた。

課題のセットプレーから先制を許すと、攻撃もあと1歩のところで精度を欠いた。同18分。右クロスにMF古川陽介(19)が右足で合わせるも、決めきれない。同30分、同43分とMF藤原健介(19)が好位置からFKを直接狙ったが、シュートはいずれも枠を外れた。

勝負どころでも踏ん張れなかった。後半36分。右サイドでパスを受けたDF小川大貴(31)が、カットインから左足を振り抜く。豪快ミドルで同点としたが、わずか5分後の同41分だった。サイドを崩され、決勝点を献上。力尽きた。

ホームで勝ち点1すら得られず、選手は終了の笛と同時にがっくり肩を落とした。これで、ルヴァン杯は3戦全敗。1次リーグ突破がまた遠のいた。【前田和哉】