九州対決は痛み分けに終わった。大分トリニータは、下位相手に痛恨の引き分けで、3連勝を逃した。

苦しみながら、後半に追いついた。1点ビハインドの12分、MF中川寛斗(28)のミドルシュートは、ポストに当たりながら、執念でゴールに吸い込まれた。

観衆1万2000人超えのホーム試合で引き分けに終わり、「なんとかの勝ち点1。絶対勝たないといけない試合だった。(熊本戦のような)勝負に勝たないと、昇格できない」と厳しかった。

険しいのも当然だ。前半から決定力不足に泣かされた。10分、左サイドを巧みなドリブルで抜いたFW藤本一輝(24)のシュートは、クロスバーに当たりはじかれた。29分、MF弓場将輝(21)のシュートは、左ポストに当たって外れた。何度も、相手GKのファインセーブに阻まれた。

後半も果敢に攻めながら、相手の5バックを崩せなかった。J1自動昇格圏の2位は死守したが、首位FC町田ゼルビアとの勝ち点は「4」に拡大。攻守に課題は残った。