4連敗で最下位へと転落したガンバ大阪のダニエル・ポヤトス監督(44)が19日、大阪・吹田市内での完全非公開練習後に取材に応じた。

開幕7戦目の川崎F戦で今季初勝利を挙げたものの、その後の6試合は1分け5敗と不振が続き、前節浦和戦に完敗して最下位の18位に転落。今季は最下位のみがJ2に降格となるルールだが、通算1勝4分け8敗で厳しい現実を突きつけられている。

開幕前の補強を含め、クラブと二人三脚でチーム作りに着手してきた1年目のスペイン人監督は、正直に胸の内を語った。

「(クラブには)本当に日々サポートしてもらっている。だからこそ、この場を借りて改めて感謝したい。だからこそ、自分自身に怒りであったり、悲しみ、眠れない日々が続いている。(クラブのサポートに対して)還元できていない自分に、そういう感情が生まれている。やはり勝たしたいし、勝ちたい。サポートしてくださる人を落ち着かせたい」

受け身に回るサッカーではなく、新指揮官はボールを保持して攻撃的なスタイルを目指している。その変革中とはいえ、Jリーグで圧倒的な戦力を誇るG大阪とすれば、現在の最下位は完全に想定外だ。

20日はホームで2位横浜Fマリノスと対戦する。ポヤトス監督は闘う姿勢をベースにした上で、選手に4つの注文をしたという。

「まず自分たちが直面している問題から目をそむけないこと。しっかり泥くさく走ること。自分たちが犯している簡単なミスを減らすこと。そして決定力」

試合展開によっては、自陣に下がって、臨機応変に対応するとした上で「スタイルは基本的に変えない。ボールを奪いにいくのは、自分たちの基本のやり方」と言い切った。

横浜戦を終えれば、24日にルヴァン杯1次リーグのホーム京都サンガ戦、その後は再びリーグの28日アウェー新潟戦、6月3日アウェー福岡戦を控えている。