J2清水エスパルスは3-2でJ1湘南ベルマーレを下した。

前半は清水ペースだった。同28分、左サイドを崩すと、ゴール前のこぼれ球をDF岸本武流(25)が右足でねじ込み、先制点。その後の押し込まれる展開をしのぐと、助っ人が貴重な追加点を奪った。同42分、右CKのチャンスから左足でチーム2点目。少ないチャンスを確実に仕留め、2点リードで折り返した。

チームは21日の町田戦(1●2)からスタメン9人を変更。秋葉忠宏監督(47)はリーグ戦で出番が少ない選手らに出場機会を与え、奮起を促した。「システムを含めていろいろと試すけれど、結果は求めていきたい」。この日は戦い慣れている4-2-3-1の布陣から、4-3-3に変更。新たなオプションを試しながら、勝利だけを目指した。

リーグ戦は千葉と町田に敗れ、2連敗。MF西沢健太(26)は「悪い流れを断ち切る勝利が必要」と位置付けてピッチに立った。後半19分と同23分に失点して同点とされるも、指揮官はFWオ・セフン(24)とFWチアゴ・サンタナ(30)を投入。長身2人を入れた積極策が的中した。

同36分、セットプレーからサンタナが左足で決勝点。負ければグループステージ敗退の可能性があった一戦を制し、4月の前回対戦で敗れた相手にリベンジ。打ち合いに打ち勝ち、グループステージ突破に望みをつないだ。【神谷亮磨】

○…バスケットボールB3リーグで準優勝し、来季のB2昇格を決めたベルテックス静岡の関係者が試合前に報告会を行った。主将のPG岡田雄三(27)ら4選手と、松永康太社長が参加。サポーターの拍手で迎えられ、同社長は「静岡一丸でつかみ取って昇格だと思っています。エスパルスと一緒にこれからも成長していきたい」と、来季のさらなる飛躍を誓った。