北海道コンサドーレ札幌FWキム・ゴンヒ(28)が31日、札幌ドームサブグラウンドでの全体練習に完全合流した。

4月23日アビスパ福岡戦での左膝内側側副靱帯(じんたい)損傷、右足関節捻挫で離脱していた。ミニゲームに参加し「久しぶりにやって楽しかった。やっぱりサッカー選手はサッカーをやってナンボ。リハビリ明けでの復帰なのでより一層楽しさがあった」と振り返った。

負傷しても最後まで戦う姿勢を見せた。福岡戦では後半開始から途中出場し、相手との接触でまずは同15分に右足首を痛めた。そのままプレーを続行したが、同42分には左膝をケガした。札幌はすでに5人の交代枠を使い切っていた。痛みに耐えながら、ピッチに立ち続けた。「自分以外のみんなも苦しいなか戦っていた。少しでも助けになればと思った」。結果は2-2の引き分けだった。

5週間のリハビリ期間を乗り越え、試合復帰へ準備する。離脱中のチームは4勝2敗と健闘したが、堅守のチーム相手には、高さと対人で負けないキム・ゴンヒの不在が響いた。「自分が入ったらどういうプレーをすればチームの助けになるのか、そういうことを考えながら試合を見ていた」。活躍するイメージはできている。

今季7試合1得点。シーズン後半に向けて心強いストライカーがカムバックする。「これからはケガなくシーズン残りを戦ってチームに貢献できるように。そういう強い思いがある」と誓っていた。【保坂果那】