藤枝は1-1で栃木と引き分けた。後半ロスタイム、CKからDF山田将之(28)の移籍後初ゴールで同点。台風2号の影響で試合開始が大幅に遅れた一戦で劇的なドロー劇を演じた。磐田は2-0で秋田を下し、3試合ぶりの白星。清水エスパルスは1-2でモンテディオ山形に惜敗し、アウェー3連敗となった。

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清水は終始押し込みながらも手痛い敗戦となった。2点を追う後半33分、MF白崎凌兵(30)が右足ミドルを決めて1点差。その後も途中出場したFWオ・セフン(24)にボールを集めながら攻勢を強めた。だが、ゴール前でブロックを作る相手を崩せず、反撃は1点止まり。秋葉忠宏監督(47)は「ゴール前でのクオリティーの差で負けた」と悔しさをにじませた。

前半は相手のクロスが直接ゴールに吸い込まれて先制点を献上。不運な形で先手を取られた。後半3分の失点は前掛かりになったスペースを突かれた。指揮官は「これだけのチャンスがあって仕留めきれなければ、あのような失点もする」。シュート数でも20-8と圧倒。試合内容で相手を上回りながらも、勝ち点の積み上はげできなかった。

前節金沢戦はホームで3-0の快勝。連敗を「2」で止めた勢いをぶつけたかった。だが、消化不良の戦いで、アウェーは3連敗。敵地で最低限の勝ち点も取れない「内弁慶」では上位浮上も厳しくなってくる。秋葉監督は「この状況を誰も助けてくれない。自分たちではい上がっていくしかない」と気持ちを切り替えた。