男子は静岡学園が延長戦の末、2-1で清水桜が丘を下し、2年ぶり8度目の優勝を飾った。

後半ロスタイムにFW神田奏真(3年)の技あり弾で同点とすると、延長前半にも右足で決勝点。絶対的エースが2ゴールをたたき込み、チームを全国出場に導いた。女子は、藤枝順心が1-0で常葉大橘を退け、11連覇を達成した。

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藤枝順心が女王の風格を示した。スコアでは1-0の接戦も、終始危なげない展開で常葉大橘に勝利。完封で11連覇を飾った。中村翔監督(34)は「プレッシャーもあった中で、辛抱強くやるべきことをやってくれた」と目を細めた。

終盤で仕留めた。後半24分、ゴール前のこぼれ球にFW藤原凛音(2年)が反応。右足で押し込んだ。待望の今大会初得点が決勝点となり、「前半から決定機を何度も外してしまい、どんな形でも点を取りたかった。しっかり押し込めて良かった」。駆け寄る仲間の祝福に身を委ねた。

全国総体出場2枠を懸けた東海総体は、17日から磐田市内で行われる。この日、シュート8本で1得点と決定力には課題を残した。藤原は「状況に応じた判断力をレベルアップさせて、東海では毎試合ゴールを決めたい」と意気込んだ。【前田和哉】