ドイツ2部キールへ移籍する湘南ベルマーレFW町野修斗(23)が3日、ホームのレモンガススタジアム平塚で、サポーターに最後のあいさつを行った。

2年半の在籍で、エースの座に上りつめ、湘南でJ1通算80試合、26ゴールを決めた。「マチ」の愛称で、年齢問わず多くの人々から愛された。この日も、最終戦となった1日の横浜F・マリノス戦で準備された「這い上がり続けた男の夢物語はここから。挑み続ける男の未来は明るい。マチ、誰もが認める日本のエースになれ。」という横断幕が張り出された。

平日の昼間にもかかわらず、2000人以上の申し込みがあったといい、会場を見渡した町野は「すごい人! 平日のこんな時間に本当にありがとうございます。学校サボった子、勉強大事だよ」と笑わせつつ「本当に来てくれてありがとうございます」と感謝の思いを伝えた。

責任感の強いエースは、チームがリーグ戦13戦勝ちなしで最下位に沈む中での移籍に「今シーズンはなかなか思うような結果をチームとして出せず、そういった中で移籍することでつらい気持ちもあり、申し訳なく思っています。なんとか最後、流れを変えてドイツに行きたかったんですけど、それがかなわず申し訳ないです」と謝罪。それでもサポーターの力で多くのゴールを獲得し、日本代表や昨年のワールドカップカタール大会メンバーに選出されたと振り返った。

移籍するドイツ2部は、1部に比べて日本に情報が入って来にくいことから「結果が伴わないと情報が行き届かないと思う。しっかり結果を残して代表のユニホームを着て戻ってこられるようにしたい」と誓った。

あいさつの後には全員と、おなじみの「忍者ポーズ」で写真に納まり、町野のチャントを合唱。1人1人にハイタッチで丁寧に別れを告げ、小学生以下の子どもたちには即席でサイン&写真撮影会を開いた。

◆町野修斗(まちの・しゅうと)1999年(平11)9月30日生まれ、三重・伊賀市出身。大阪・履正社高から、18年に横浜入り。19年はJ3北九州に期限付き移籍し、J2昇格に貢献し完全移籍。20年12月に北九州からJ1の湘南へ移籍。昨季は30試合13得点。22年7月に東アジアE-1選手権で日本代表デビュー。W杯カタール大会日本代表にも追加招集された。185センチ、80キロ。