名古屋に完敗した浦和のサポーターが暴徒化した。

元所属のFWキャスパー・ユンカーに2点目を献上するなど手痛い展開で0-3の完敗。試合後、激高した一部サポーターが暴れ出し、緩衝帯を突破した。相手サポ側の応援席へ侵入し、さらにはピッチにも乱入して警備員に押し倒された者や横断幕をはがして強奪する禁断の行為に出る者も。大挙して名古屋のゴール裏へ押しかける姿が映った動画が拡散する事態になっている。

◆CSアセット港サッカー場とは 1993年(平5)に国体のサッカー会場として新たに作られた。長く、名古屋市港サッカー場と呼ばれてきたが、ネーミングライツ(命名権)により、2022年に現在の名称に変更となった。Jリーグ創設間もないころはJリーグの名古屋の公式戦も行われたが、名古屋グランパスのホームは豊田スタジアムと、瑞穂陸上競技場(2015年にパロマ瑞穂スタジアムと改称)のため、長く使用されることはなかった。ただ、現在、アジア大会に向け、瑞穂が改修中で使えないため、昨年のルヴァン杯の名古屋戦が開催されるなどし、施設の規模、設備に見合わないように思われるようなJ1同士の試合が組まれたという側面もある。所在地は名古屋市港区、名古屋港に近い港区野跡4丁目。指定管理者は、公益財団法人名古屋市教育スポーツ協会。天然芝で、スタンドは、公式サイトによるとメイン=6700人、サイド=5800人、バック=7500人。夜間照明もあり、この日の観衆は6975人。高校サッカーなどが行われる。

◆Jリーグにおける、名古屋のCS港での過去の公式戦

<1>1993年9月18日 ナビスコ杯第3節・名古屋1-3磐田(名古屋港)

<2>1993年10月16日 ナビスコ杯第7節・名古屋1-0横浜F(名古屋港)

<3>1994年6月15日 J1サントリーシリーズ第22節・名古屋1-0広島(名古屋港)

<4>2022年6月4日 ルヴァン杯プレーオフステージ第1戦・名古屋6-1京都(CS港)