けがで長期離脱していたセレッソ大阪MF奥埜博亮(34)が、待望の本格復帰を果たした。

7月3日に右膝外側半月板損傷の手術を受けて以来、リハビリを経て既に全体練習に合流し、数日前には紅白戦にも出場。

この日は合流後、初めてJFLのFCマルヤス岡崎との対外試合に後半途中から出場し、ボランチとFWの2つのポジションで約30分の試運転を終えた。

14日に34歳になったばかりの大ベテランは「強度とか試合勘はまだまだだが、まずは30分できたことが一番よかった」と一安心した表情を見せ、リーグ戦復帰へは「メンバーを決めるのは監督。(公式戦は練習試合とは)違った強度でやらないといけないので、やってみないと分からない」と説明した。

J1通算272試合40得点を誇る奥埜は、今季も開幕から17試合連続で先発していたが、右膝の慢性的な痛みから手術に踏み切った。最後の公式戦は6月10日ヴィッセル神戸戦になる。

この日の実戦を見守った小菊昭雄監督(48)は「大きなけがの後だったので、メディカルスタッフもフィジカルコーチも慎重に準備をして、今日を迎えた」と説明。正確なプレーの連続に「改めてうまいと思った」とうなった。

今後については、あくまでも流動的だが、指揮官は「近いタイミングで公式戦も復帰できるかなと思う。リバウンドがなければ、1日でも早く帰ってきてほしい選手」とし、早ければ次節9月2日の川崎フロンターレ戦(ヨドコウ)でベンチ入りする可能性があるという。その場合は、30分以内の限定起用になる。

チームは26日の名古屋グランパス戦を制し、6位ながら残り9試合で首位横浜F・マリノスとは勝ち点8差に接近。ストライカーからボランチまでこなす奥埜が復帰すれば、最高の戦力になる。