北海道コンサドーレ札幌は最下位の湘南に0-1で敗れた。

前半42分に先制される苦しい展開。前半12分に2戦連発中のMFスパチョークの反転からのシュートは相手GKの好守備に阻まれ、後半21分のFW小柏剛(ともに25)のシュートはポストにはじかれた。好機を生かし切れず、今季2度目の2連勝を逃した。

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試合終了と同時に札幌サポーターのブーイング、湘南サポーターの歓喜の声がスタジアムに入り交じった。札幌は無得点に封じられ、1点リードを死守されて敗れた。前半42分、ペナルティーエリア手前中央からダイレクトシュートを打たれ、先制点を奪われた。ペトロビッチ監督(65)は「今日のような敗戦の後でどんなコメントをしたら良いのか」と悔しさをにじませながら「決定機が数多くあったが、不運なことにボールがゴールに嫌われる試合だった」と残念がった。

指揮官が「不運」と表現したように、好機はあった。2戦連発中のスパチョークが体を反転して放ったシュートは相手GKに止められた。後半21分、小柏のシュートは左ポストに当たった。フル出場した小柏は「反省しかない。後ろからパスでつないでくれた選手に申し訳ない」と話した。相手の倍以上の17本のシュートを放ったが、ことごとくゴールに嫌われた。

10日のルヴァン杯準々決勝第2戦で横浜に敗れ、敗退が決まった。今季残すはリーグ戦のみとなって初戦。指揮官は「残りの試合で自分たちがいかに順位を上げていくか」と残り8試合への覚悟を見せていた。勝てば暫定10位に浮上していたが、敗れて順位を1つ下げた。

4戦未勝利でこの日の試合に臨み、現在J1最下位の湘南に残留への勝利の執念で上回られた。杭州アジア大会に臨むU-22日本代表として、17日からチームを離れるDF馬場は「勝って気持ち良く行きたかったが、しっかり切り替えて、日本のためにアジア1位を取るためにコンサでやってきたことを出したい」と誓った。【保坂果那】

○…後半途中から投入され、ホーム初出場を果たしたルーキーFW大森 ベンチから見ていたことはあるけど、やっとここで出られた。前で起点になれれば良かったが、うまくいかなかった。

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