神村学園(鹿児島)のU-17日本代表MF名和田我空(2年)が、3試合連続となるゴールを決めた。

近江(滋賀)との準々決勝。2-2の同点とされた直後の後半15分、ゴール中央左からのFKを直接決めた。ゴールまで25メートルの距離から右足でカーブ回転をかけて左隅を狙ったボールは、近江GK山崎晃輝(2年)が手で触れたがボールの勢いが勝りゴールインした。今大会3点目。正確なキックと得点力を持ち味とするエースが、大舞台で貫禄を見せつけている。

ただチームは後半26分にCKから押し込まれて3-3。その後も近江に押し込まれる展開が続き、緊迫した試合となった。

そして名和田が好機をつくった。ゴール前でボールを受けると、混戦を縫うようにドリブルで1人、2人とかわし、倒される。ゴール前中央、エリア手前でFKを獲得。このチャンスに右足を振り抜いたが、ゴールまで近かった分、右足で巻いたキックは落ち切らず、ゴール上に外れた。

そして後半アディショナルタイム。近江が左サイドからのクロスボールから、最後は鵜戸瑛士(3年)が右足でゴール。劇的な決勝点を奪われ、神村学園は破れた。名和田の2回目の選手権も終わった。