佐賀東旋風は初4強を前に終わった。

それでも、初8強で歴史を塗り替えた。丸刈りで臨んだMF宮川主将は「国立に行きたかったのが本音ですが、ベスト8の景色を後輩たちに見せられて良かった」と胸を張った。個人としては、大体大に進学予定で「自分の中では1個のチャンスを決められなかったのが後悔。そういう後悔しないためレベルアップして、大学でも活躍したいと思います」と飛躍を期した。

意地は見せた。2点ビハインドの後半33分だった。FW田口が、ゴール前のこぼれ球から生まれた左クロスを押し込んで一矢報いた。その後もパワープレーで猛攻。クロスバーやポスト直撃など怒濤(どとう)の攻めで、シュートは相手を5本上回る12本を放った。

3回戦まで3戦計9得点。準々決勝で敗れたが、持ち味の攻撃サッカーで会場をわかせた。