「琵琶湖の海賊」近江(滋賀)が3度目の出場で初の決勝進出を果たした。堀越(東京A)に序盤から猛攻を仕掛け、前半だけで3得点。相手の反撃をPKの1点に抑え、3-1と快勝した。滋賀県勢としては2005年(平17)度の第84回大会で優勝した野洲以来、18大会ぶりのファイナル進出となった。青森山田は市船橋(千葉)を1-1からのPK戦を4-2と制し、2大会ぶり4度目の優勝へ王手。決勝は8日午後2時5分から東京・国立競技場で行われる。

<近江アラカルト>

◆学校 1938年(昭13)創立の滋賀・彦根市にある私立共学校。生徒数は約800人。スクールカラーは琵琶湖をイメージした青。特別進学コースは難関国立大や私大を目指す。夏川智亜理事長、岩谷斉校長。

◆スポーツが盛ん 硬式野球部は甲子園に春6度、夏17度出場(滋賀県勢として01年夏、22年春に初の決勝進出)。主なOBは阪神植田海内野手、中日龍空(土田龍空)内野手、DeNA京山将弥投手、西武山田陽翔投手ら。男女バレーボール部も全国区。

◆サッカー部 1971年(昭46)創部で、今回が2大会連続3度目出場。初出場だった20年度は2回戦で、22年度は初戦の2回戦で敗退。主なOBはJ3讃岐MF竹村俊二、J3琉球DF山内舟征。