J3アスルクラロ沼津が15日、新加入選手記者会見を行い、新チームも本格始動した。会見には今季加入した4選手と、期限付きから完全移籍に移行した2選手が出席。就任2年目の中山雅史監督(56)も同席し、一戦必勝で目標のJ2昇格を目指す決意を示した。

今季も足元を見つめてシーズンを戦い抜く。クラブは昨秋にJ2ライセンスを取得。今季はリーグ戦2位以内で来季のJ2昇格が決まる。目指すべき目標が明確になったことはチームにとってもプラス材料。さらに、今季からJ3も昇格プレーオフ(PO)が初めて行われる。指揮官は「まずはJ3にい続けること。その次にPOもあって、昇格、優勝もある。1つ1つの積み重ねを大事にしていきたい」と強調した。

「超攻守一体」をテーマに掲げた昨季は13位でシーズンを終えた。一時は昇格も狙える3位につけていたが、終盤に失速。中山監督は「今年は細部にこだわってやっていく」。チーム始動日初日の練習でもパス1本の精度を意識したメニューを消化。今季は「続・超攻守一体」を掲げ、チームスタイルの踏襲とさらなる進化を目指す。クラブ目標はJ2昇格。中山体制2年目は真価が問われる1年になる。【神谷亮磨】

 

○…今季は4選手が新たにチームに加わった。注目は札幌大から加入したMF向井ひな太(22)。浜松市出身で中高時代は御殿場に拠点を置くJFAアカデミー福島でプレーした。持ち味は攻守でのハードワーク。1日でも早いプロデビューを目標に掲げる大卒ルーキーは「思い入れのある東部地域を盛り上げられるように頑張っていきたい」と抱負を口にした。