J2横浜FCから完全移籍で加入した北海道コンサドーレ札幌MF近藤友喜(22)が19日、沖縄・金武町でのキャンプに参加し、新天地挑戦への思いを語った。日大から23年に横浜FC入りし、プロキャリアをスタート。21、22年にすでに同クラブの特別指定選手としてJリーグデビューを果たしていたサイドアタッカーは、プロ2年目を札幌で迎えた。「まずはコンサのために戦いたい」と気持ちを新たにする。

昨年10月にU-22日本代表に初選出された。11月にも同アルゼンチン代表との国際親善試合のメンバーに選ばれた。そこで現実的に目標となった今年のパリ五輪。「序列は自分はギリギリ。何か変えなきゃって思いで移籍してきた」。

ただ、葛藤した。横浜FCは昨季J1最下位となり、J2に降格。ルーキーも重く受け止めた。「1年しか戦ってなくて、降格して、その責任ももちろんあった。そんな簡単な決断じゃなかった」と悩んだ。それでも札幌からのオファーに気持ちが揺らいだ。「すごく評価してくれて自分を必要としてくれた」からだ。横浜FCに恩返ししたい気持ちもあったが「パリ(五輪)は人生に1回しかない。後悔したくない」と決めた。

昨年7月に札幌からクロアチア1部ディナモ・ザグレブに期限付き移籍したMF金子拓郎(26)は同じ前橋育英高、日大の3学年先輩。ポジションも同じ右ウイングバック。「プレースタイルは違うけど、存在感だったり、あれだけボールを持った時にワクワクする選手はなかなかいない。そういう選手になりたい」とあこがれ、先輩を上回る活躍を目指す。【保坂果那】